<現場カイゼン通信>10年後-未来への投資の重要性

こんにちは!

カイゼン研究会の宇賀です。

今回のテーマは

「10年後」

です! ※未来予測ではないです

個人でも、組織でも、日々「時間」や「お金」を何かに使いながら(投資しながら)過ごしています。

そして「良い結果」になればよいなと考えながら、限られた時間やお金を振り分けて使っています。

しかし、この「良い結果」というものが難しく、10秒後なのか、1日後なのか、1週間後なのか、1年後なのか、

または10年後なのか、ほぼ現在の楽しさのため、1年後の目標達成のためなど、時間の区切り方で行動は変わってしまいます。

人間は小さくてもすぐにもらえる価値(=楽しさや利益)を優先してしまうそうです。

そして、結局何もできていなかった・時間だけが過ぎていた、ということが起こってしまいます。

(そもそもは自分がダイエットに失敗したというのがこのテーマの理由です)

どのように今ある時間やお金を現在のため、未来のために振り分ければよいのか、というのを考えていければなと思います。

1 未来への投資の重要性

2 日々リソースをどのように配分したら良いか

この流れで参考にできる事例を探していきます!

未来への投資の重要性

1の未来への投資の重要性について、販売の神様「神谷正太郎さん」を紹介します。

トヨタ自動車販売株式会社の初代社長の方です。

自働車販売の肝であるディーラー網を作り上げ、当時、「販売のトヨタ」と呼ばれていた由縁を作り上げた人です。

当時、物を作っているメーカーが偉いとされ権力をもっていた中で、

「1にユーザー、2にディーラー、3にメーカーの利益」

というお客様が最優先だという理念を提唱した人です。

(詳しくはTBSドラマ LEADERS 2をご覧ください。笑)

その人が何をしたかというと、当時、自動車の売り上げを伸ばすためには販売店、営業マンを増やすという作戦で、とにかくお客様とのコンタクトを増やすことが主流でした。

もちろん、この物量作戦は大事です。

しかし、ここで神谷さんが力を入れたことは月賦販売の拡大でした。

つまり、ローンを使い、まとまったキャッシュがないお客様でも月々払いで購入できるようにするところに力を入れたのです。

今では当たり前ですが当時ではアメリカ系の企業でしか主に使われていなかったのです。

多くのお客様と接点を持つというところでなく、お客様が買いやすい環境を作るというところに目を向けて行動(投資)していたのです。

他にも運転免許学校の開設、保険、ひいては道路事業などにも投資をしています。

つまり、

現在への投資(物量作戦による今の売上向上)

未来への投資(ローンなどによる購入環境整備)

他社が現在にすべてを配分している間に神谷さんは未来にも時間とお金を振り分けていたことが競争力を生んだと言えると思います。

しかし、この現在と未来への投資の割合は100か0かというのではなく、適切にすることが難しいと思います。

日々リソースをどのように配分したら良いか

では次に

2 日々リソースをどのように配分したら良いか

を見ていきたいと思います。

例えば参考に、企業を主語としたときに未来への投資=研究開発費としてみてみます。

日本企業の売上高に占める研究開発費の割合は2〜3%だそうです。
(産業によって大きく異なります。)

このデータだとなかなか解釈が難しいのでもう少しわかりやすい例がないか探します。

自分たちが毎日使う時間というものをどう配分すればよいかという方向で調べてみると、面白い例がありました。

グーグルという企業が実施している20%ルールです。

簡単に言うと、仕事の時間の20%は未来のために使いましょう、という制度(義務)です。

仕事をしていると毎日目の前のことに追われてしまい

「来月までに○○しないと!」「来週までに○○を準備しなければ。。」「今日中に○○を終わらせよう」

やることがたくさんで、予定も目の前の事ばかり考える、プランを立てる視点もどんどん短くなります。

(現在のための仕事でいっぱいになる)

グーグルではそうなることを回避し、未来への投資の時間を確保するために、

20%は未来(あなたが実現したいこと)に使うこと、

を義務化しているのです。

未来のために時間を使うのは大事と思いつつも、実際目の前のことを優先してしまう習慣を分かっているので、

あえて20%という時間を固定して(予算みたいにして)使ってもらい、

新しいことが出てくるような仕組みにしているということです。

その制度からG-Mailなどができたそうです。

長々となってきたので、まとめると、

時間やお金を配分しながら個人も組織も日々過ぎているのですが、時間やお金を使うときに現在の利益のために使うか未来の利益のために使うかという配分をしています。

そして、本能的に現在の利益(すぐ受け取れる利益)を優先してしまうそうです。(合理的でなくなる)

しかし、未来の利益のために今時間やお金を使っておくことが重要だということ(神谷さんの例)

その配分の割合は難しいが、未来のために使う分というのは固定して義務(個人で言うと習慣、ルール)とすること。(グーグルの例)

↑現在8割、未来2割でやっていきたいと思います!

今使っている時間は今のためなのか、未来のためなのかを考える良い機会になりました。

長々と書きましたが、本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

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