おはようございます。
カイゼン研究会(a-Sol上海)です。
中国プチ情報のコーナーでは
ちょっと気になる中国時事ニュースをお届けします!
(現地社員との話のネタに使っていただければ嬉しいです。)
7月23日に日本製鉄と宝山鋼鉄の合弁会社である
宝鋼日鉄自動車鋼板の合弁を解消すると発表しました。
合弁自体は2004年からなのですが
日中協力の象徴として
1977年から関係は始まっています。
山崎豊子の小説「大地の子」でもモデルになっており
この日中プロジェクトの中で離ればなれになった親子が相対するのが印象的です。
国内政治、経済の混乱が終わり
経済の立て直しを図るために日本視察を行った
トウ小平肝いりのプロジェクトであり、
中国初の近代的設備導入による大型一貫製鉄所建設として
技術協力から関係がスタートしました。
この時は合弁ではありませんが
のべ1万人もの日本人が技術協力・指導で
中国に来ており、国と国が絡んだ大プロジェクトであったことがうかがえます。
通常、日系企業の中国進出では
人件費の安い生産拠点として、
比較的製造難易度の低い製品を日本から移管や増産対応として持ってくるような形が多いですが
この時は、
中国に近代的な製鉄所を作るという国としてのプロジェクトだったので、日本にある最高レベルの製鉄所を、妥協せずそのまま中国でも建設するという壮大なも
のでした。
日中互いに初めての協力、環境の中で
8年かけて製鉄所を立ち上げ、その宝山鋼鉄は今では中国トップの製鉄企業になっています。
その後、2004年合弁で立ち上げたのが
今回発表となった宝鋼日鉄自動車鋼板でした。
中国と日本企業協力の先駆けとも呼べる事例でしたが
契約延長せず、合弁解消となり、一つの時代の終わりを感じる感慨深い出来事でした。
本日のプチ情報はここまでです。
ありがとうございました。
カイゼン研究会(a-Sol上海) サポートチーム

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