中国の葬儀文化

おはようございます。

カイゼン研究会(a-Sol上海)です。

 

中国プチ情報のコーナーでは

ちょっと気になる中国時事ニュースをお届けします!

(現地社員との話のネタに使っていただければ嬉しいです。)

今週6月22日~24日にかけて

天津で殯葬科技文化節(葬儀関連の展示会のようなもの)が開催され

モデルが寿衣を着てのファッションショー、ランウェイを行っている様子が話題になっていました。(寿衣はなくなったに着せる服)

 

他にも、デザインされた献花や祭壇、霊柩車や1699万元もする棺、多様な骨壺など、葬儀用品が展示されていた様子がニュースとなり、「伝統文化の発展に寄与している」や「この文化を露骨なビジネスにしないで欲しい」など賛否両論となっていました。

(参考https://baijiahao.baidu.com/s?id=1802814879747526384&wfr=spider&for=pc)

 

 

このイベントの主催は中国殯葬(葬儀)協会という政府管轄の組織で

この協会には全国の葬儀用品や墓地管理などの組織が所属しています。

 

役割としては葬儀関連のルール作り(国家標準)を担っているらしく

最近たびたび話題に上がっています。

 

関連で言うと

今年の3月末清明節前に江蘇州南通市で

紙銭、冥銭(死者のために燃やすお金を模した紙)の製造、販売が禁止されたことで大きな話題になっていました。

 

葬儀や清明節の際にずっと続いている中国の文化なのですが、

環境汚染を理由に、紙銭を燃やす行為は「礼」でなく、迷信に近いため禁止だと発表したことが発端です。

 

迷信ではなく、伝統だという声も上がりましたが

新しく修正された葬儀用品に関する国家標準には紙銭は入りませんでした(そして撤回されず)。

 

このニュースを聞いて思い出すのが

 

孔子の言葉でも

「自分の親が亡くなったら3年は喪に服すべき」という弟子への教えが残っておりますが、これは親への感謝の度合いの比喩としての3年という意味合いが強いように感じます。しかし、儒教の強い時代では、その3年という期間を重要視し、破れば罪同然のように扱われたりしていたようです。

 

法やルール、科学的な客観性で縛ることによって、このような気持ちを表現するための文化が本来の目的を見失っていくようにも感じます。

 

本日のプチ情報はここまでです。

ありがとうございました。

カイゼン研究会(a-Sol上海) サポートチーム

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