<中国プチ情報>ペット虐待への議論が加熱

おはようございます。

カイゼン研究会(a-Sol上海)です。

 

海外駐在ニュースでは

ちょっと気になる中国・東南アジアの時事ニュースをお届けします。

(現地社員との話のネタに使っていただければ嬉しいです。)

 

 

先月

桂林省の公務員試験後、

予定採用者リスト内に

 

以前、猫を虐待し大学から警告を受けていた

学生の名前が入っていたことが

話題を呼んでいます。

 

 

公的機関であることから

この後、採用予定者すべてに

身辺調査が行われたのちに

実際の採用者が決まるという流れですが

 

なぜ、採用予定者にそもそも入っているのか?

虐待の事実は採用者側もすでに把握しているうえで

採用予定となっていることに議論が噴出しています。

 

 

もともと高い倍率の公務員試験ですが

テストが良いから採用というわけでもなく

コネなどの不透明要素もあることから

 

猫の虐待歴がある学生にも

風当たりが強くなっています。

 

表面上は、公的機関なのに道徳的にいいのか?

という意見ですが、

優遇されているのではないか?

不公平感を感じている人も少なくなさそうです。

 

 

この議論も

 

・動物虐待は陰湿さや暴力傾向の表れであり、公的機関にはふさわしくない

 

・本人がすでに真摯に悔い改めていれば採用を阻むべきではない

 

真っ二つに意見が分かれていますが

 

 

世論が白熱してしまう原因は

動物保護や虐待に関して法律がないことにあります。

(過去にもこういう議論がよくありました)

 

 

日本では

動物の虐待に関して

「動物の愛護及び管理に関する法律」

があり

 

刑事罰になると

前科として記録されます。

 

そして

公務員や警察などの採用や身辺調査では

前科があると不利になるようになっています。

 

 

しかし、

中国では該当する法律がないため

 

社会的には動物虐待は悪というのが

コンセンサスなのですが

明確な線引きがありません。

 

 

公務員の採用基準では

「政治思想・道徳品行」の審査があり

ここに関連してくるものではありますが

 

 

曖昧な項目なので

今回のように世論で強い批判を受けると

それに引っ張られるような判断になったり

するといった具合です。

 

 

反動物虐待法として

法律化しようとしている動きもありますが

まだ立法化はされていないのが現状です。

 

 

なのでやはり

公的採用の判断基準が曖昧で

世論に影響を受けてしまうということが

常態化しています。

 

本日の海外駐在ニュースはここまでです。

ありがとうございました。

 

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