おはようございます。
カイゼン研究会(a-Sol上海)です。
中国プチ情報のコーナーでは
ちょっと気になる中国時事ニュースをお届けします!
(現地社員との話のネタに使っていただければ嬉しいです。)
中国経済の改革開放が始まってから
自由な市場経済が発展していくその裏側で
汚職や収賄は、市民からだけでなく政府にとっても頭の痛い問題でした。
広東省をはじめとする特区を設け、
経済の開放を進める中で、どんどんビジネスが加速する一方
地方の役人の収賄なども目立つようになり、不平等を理由に開放政策に待ったがかかるような局面もありました。
(その時はトウ小平が押し切りましたが、保守派からの開放反対の猛攻撃があり、経済加速のための投資予算などを減らされたり、80年代後半の成長にブレーキがかかる一因でもありました。そのせいで日本製鉄とのプロジェクトがストップして政府間で大揉めもしています。)
そこからずっと汚職撲滅は中国政府のスローガンなのですが
ここ10数年は厳格な撲滅キャンペーンが続き、ニュースにもならないくらい、役人の行政処分が毎日発表されています。
最近では、元中国工商銀行の委員会メンバーの一人が1776万元の収賄で起訴され、一審の内容が公開されたことがニュースになっていました。(国営企業は総経理などの会社上の役職とは別に、書記など党の職位もあり、役人扱いになります。)
ちなみに、
この腐敗撲滅キャンペーンが始まって以降
その成果を示すために
毎月、違反処分人数の統計が発表されています。
(中央紀律検査委員会国家監察委員会の発表する「中央八項規定」精神違反事例の総計)
2014年度年間での党に関わる処分人数は約3万人でしたが
2023年度は約11万人
2024年度は7月時点で約9万人と
前年比約2倍のペースで増加しています。
増加することが取り締まりの成果が出ている証なのか
統計上ゼロにまで減らすことが良いのかはよくわからないのですが、この10数年一貫して増加を続けています。
ドラマや映画でもこのテーマを扱った作品がたくさんあり、地元経営者との癒着や便宜を図るための賄賂、出世競争、アメリカへの逃亡や資産隠し、など多様な腐敗が描かれています。(人民的名義というドラマは、様々な事件がモデルとなって組み合わされており、とても面白く、日本の政治ドラマとはまた違った見ごたえがありました。)
本日のプチ情報はここまでです。
ありがとうございました。
P.S
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カイゼン研究会(a-Sol上海) サポートチーム

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