おはようございます。
カイゼン研究会(a-Sol上海)です。
中国プチ情報のコーナーでは
ちょっと気になる中国時事ニュースをお届けします!
(現地社員との話のネタに使っていただければ嬉しいです。)
先週7月23日に
iphoneのOEM生産で知られるフォックスコン(鴻海)が
河南省書記と会談し戦略的提携協定を締結しました。
その際に、新事業本部の設立、本部ビル建設に10億元の投資を発表したことが話題になりました。
なぜ話題になったかというと、、
もともと河南省鄭州はフォックスコンのiphoneの生産拠点として有名でしたが、ここ1~2年はインドへの生産能力の移管を進める動きを見せており、中国から逃げようとしているなどのニュースが飛び交っていたからです。
実際に、インドでの工場建設、拡張に何10億ドルもの投資が発表されており、iphone14,15からはインドでの生産数を伸ばしているとの報道でした。これは発注元のAppleの意向でもある生産拠点の一極集中の回避が背景にはあると言われています。
そして実際に河南省におけるスマートフォン輸出量が2024年1~3月実績が前年比約60%減となり、2024年の上半期は輸出入総量で安徽省に抜かれたということも話題になっていました。
フォックスコンの存在感は大きく河南省の輸出の約50%を担っていると言われており、中国全体でも輸出トップ企業となっています。
なので、フォックスコンの生産減は地域の雇用などに直結するような状況です。
そんな流れの中、この発表があり
新事業に関しての拠点としていくということでした。
具体的には中国本土での「3+3戦略」とされ
前者はスマート製造、デジタル経済、グリーン発展(環境系)
後者は電動自動車、ヘルスケア、ロボット技術
これら新規事業の開発拠点として河南省と提携したとのことです。
既存のiphonのOEM生産での投資でなく、Appleに依存しない、電動自動車、固体電池、ロボットなどのプロジェクトやAI、半導体、新世代のモバイル通信技術など、フォックスコンの新たなビジネス分野で河南省との関係を築いていく宣言に見えます。
本日のプチ情報はここまでです。
ありがとうございました。
カイゼン研究会(a-Sol上海) サポートチーム

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