<中国プチ情報>京東グループがEV製造にまで参入?


おはようございます。

カイゼン研究会(a-Sol上海)です。

「中国のECサイト大手、

京東グループ初のEVがラインオフされました!」

 

 

飾りつけられた

生産第一号の車の写真と共に

 

中国の「国民好車」だ。

と華々しい宣伝がされた記事が

ニュースサイト上のトップにのり

大きな話題になりました。

 

 

 

さらに

京東グループ初の車だということで

その生産第一号がオークションにかけられ

14億円で落札された!

 

ということまで

大ニュースになっており

 

 

とうとう

あの京東までEVに参入したのか!

京東の作った車に期待しよう。

価格もお手頃らしい。(10万元前後)

 

と大きな反響を呼びました。

 

 

 

しかし、

実はこれはかなり凝ったPR、

マーケティング活動の一環で、

誤解する人が続出したようです。

 

 

 

まず、

京東は自動車の生産をしておらず

 

広州汽車が生産、CATLが電池、

京東は販売とアフターサービス面を担当する

という3社提携です。

 

 

出資もしておらず

契約ベースの提携なので

新車種のPRのための協力ともいえます。

 

 

でもブランド名としては

京東の名前が一番強いので

京東グループ初の車がラインオフ!

という報道になっています。

 

 

そして

オークションについても

京東グループ初の車ということが

理由となり

 

14億円までいった!

となっていますが

 

 

実際このオークションは

落札しても100元でキャンセルできるという

規約がつけられており

 

 

あえて高騰させやすい

そして、やっぱりやめた

とできるような設計にしています。

 

かなり周到に準備された

マーケティングであり

 

今までのように広告ではなく

・京東グループ初

・1台目の落札価格がこんなに高い

 

ニュースになるように

綿密に設計され


ほとんど広告費を使わずに

 

多くの人に

新車のアピール

京東で車も買える

 

ということを知ってもらったという

すごい戦略でした。

 

 

実際は

広州汽車の過去モデルをベースとしており

画期的な新車種ではなく

マイナーモデルチェンジのような

製品なのですが

 

 

 

京東のブランドや信用

ニュースとなるような

この車には歴史的にも価値がある第1号車だ!

というオークションを上手く使って

 

 

史上初のような印象を

見ている人達に与えた

日本では見たことのないマーケティングでした。

 

 

実際

京東グループでは

車のアフターサービスには以前より進出しており

 

今までディーラとの営業と

やりとりしないといけなかった部分を

オンラインで完結させるという

 

プラットフォームのような

サービスはしていました。

(アリババもしています。)

 

 

車の試乗や購入

整備、アフターメンテナンス

見積りまでを

オンラインで選び

 

近くの提携店

(ディーラーや中国では4S店と呼ばれる)

でサービスを提供してもらうという仕組みです。

 

 

 

なので今回は

広州汽車が京東でのみしか販売しない

限定モデルを生産した!というのが実態ですが

 

 

PRやマーケティングで

ここまで印象が変わるのかという

 

ものすごく

おもしろい施策の賜物だったのだと思います。

 

 

 

本日の海外駐在ニュースはここまでです。

ありがとうございました。

 

 

過去記事はこちら

https://kaizenlab.online/

 

 

 

カイゼン研究会(株式会社a-Sol)

 

海外拠点の現地化・自立化を

デジタル管理と制度構築・教育でサポート。

 

デジタル化と生産性の専門家によるモニタリングにより

経営・生産性における

現地の努力と課題を数値で可視化。

 

現地に任せるだけでなく

レベルアップの続く自立した海外拠点を

デジタルと制度設計・教育で一緒に作ります。

 

現地駐在員の負担を減らし

現場に任せていける仕組みを一つずつ一緒に実現しませんか?

 

 

「こんな悩み言っても大丈夫?」

「聞いてもムダかな?」

 

と思うことでも

中国・タイ20年以上の支援実績があり

その経験から何かお役に立てるかもしれません。

些細なことでもお気軽にご相談くださいね。

 

 

毎月3社限定で

現地化率チェック無料診断実施中。

 

ご興味ある方はこのメールに

「興味あり」とご返信くださいね。

 

今の海外拠点の業務をたな卸しして、

どこが現地化・自動化できるか試してみませんか?

 

 

それではご連絡をお待ちしております。

P.S
駐在員向け
中国ビジネスニュースレターを毎日配信中。

P.S
中国拠点の管理者候補のための
トヨタ式紙1枚にまとめる問題解決研修&実践コーチング
はこちら

http://www.a-solsh.com/pdf/2050609.pdf

 



    ◆当ブログに関するお問い合わせは下記にてお願いいたします。

    中国現場カイゼン研究会のコラム・中国駐在ガイド
    中国や製造にまつわるアレコレを書いているカイゼン研究会のブログです。
    中国現場カイゼン研究会のコラム・中国駐在ガイド
    中国や製造にまつわるアレコレを書いているカイゼン研究会のブログです。
    中国プチ情報中国情報
    シェアする
    genba_kaizen_labをフォローする

    コメント

    タイトルとURLをコピーしました