こんにちは!
カイゼン研究会の宇賀です。
突然ですが・・・
処置と対策の違いを説明できますか?
処置は、正常な状態へ復旧させること
対策は、その問題が2度と起こらない状態にすること
と説明することができます。
例えば、
処置:設備が突然止まってしまったときにすぐ駆け付け、異物が入っていることを見つけ異物を取り除き、設備を正常運転に戻す。
対策:その異物はどこで発生し、どのように設備に入ってしまったのかを考え、それが起こらないようするために変化をいれる。
言葉の定義はシンプルなのですが、中国の多くの管理者はこの違いを知らずに仕事をしています。
なので、部下が対策をしましたと報告してきた時に、それは対策になってないよと説明してあげることができません。
「設備故障があったので部品を交換して対策しました!」
「じゃあこのトラブルは解決!」
と言って以上リストから姿を消していくのです。
これは非常にもったいないことであり、そこから、
なぜ壊れたのか?
経年劣化なのか?
部品の交換になぜそんなに時間がかかったのか?
なぜ設備が異常な状態でも生産が止まらなかったのか?
(不良ができてしまったのか?)
いろんな側面での対策が可能なはずだったのに、
発生原因
流出原因(不良)
復帰(復旧までの時間)
停止(異常で止まる)
今後も処置で済ましてしまい、処置の回数が増えていくだけになってしまいます。
トヨタ生産方式には2本柱というものがあり、そのうちジャストインタイムが有名です。
しかし、最近流行っている見える化システムやIoT改善などは基本的にもう一つの柱であるニンベンのついた「自働化」がコンセプトになっています。
異常になったら止まる、止める
機械でも人でも作業でもこれができる状態になっているか、ということです。
見える化も、ある基準に対して正常か異常かをひと目でわかるようにするというのが目的です。
AIによる予知保全も、設備の振動や温度から正常と呼ばれる状態を学習させ、その正常から外れるようなデータが収集された場合に異常と判断するような仕組みです。
基本的には判断できるような、止まることのできるような環境にするということです。
なぜニンベンのついた自働化が大事かというと、異常に気付き、二度と起こらないように対策をする。
つまり、今後その異常によって持たされたであろう損失を回避できるから重宝されているのです。
最初の処置と対策の話に戻ると、
せっかく時間をかけ異常の見える環境を整え、問題を見つけても、
処置だけしていてはその見える化やシステム化の効果が埋もれてしまうのです。
裏を返すと、
それは処置なのか対策なのか、言葉の定義を理解し、チェックし、指摘できる管理者がいればその部下も対策はできていないということに気づけます。
そのためにはまず、「処置と対策」このシンプルな違いを 管理者に知ってもらうことから始まります。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。