こんにちは!
カイゼン研究会の門脇です。
最近の現場では、かつてのようにコロナに影響されず、忙しくなってきた会社が最近とても増えてきました。
でも、うれしいニュースの一方で、生産、物流の現場ではさまざまな問題が起こっているのもまた事実です!
生産量や取扱量が増えたせいで、問題が一気に顕在化した!!
なんて事態になっていないでしょうか?
例えば、
・在庫が足りない・・・
・納期遅れが続いている・・・
・不良品が多くて、クレーム対応に追われている・・・
・新たに雇い入れた新人の教育が間に合わない・・・
などなど・・・・・・
正直言って、もう問題が山積みで何から手をつけていいかわからない!!!
なんて、お悩みの現場リーダーの方もいらっしゃるのではないでしょうか。
なんとかしないといけませんよね。。。
ところで、皆さんは「2:8の法則(パレートの法則)」って聞いたことありませんか??
現場で起こっている問題の8割は、2割の原因に由来する!
っていう法則です。
逆にいうと、2割の問題を特定してカイゼンすれば、8割をカイゼンしたのと同じことになるっていうことです。
ちょっと、わかりにくいですかね・・・
ここで言いたいことは、
現場で起こっているたくさんの問題のうち、本当に重要な問題は僅かしかない
ということなんです。
だから、現場でパニックになる前に、本当に重要な特定の問題を見つけてそれをカイゼンすれば、大部分がうまく回るはずだ!という法則です。
実はこれ、私たち生産、物流現場カイゼン研究会がとっても大事にしている考え方なのですよ。
例えば、私たちが現場のカイゼン提案をするために、最初に注目することは、
「この現場のボトルネックは何か!?」
ということなんです。
つまり、2割の問題が何かを特定することですよね。
ボトルネックとは、ビンの首の部分、スムーズな流れを妨げている問題点を指します。
それがわかれば、みなさんがビックリするような効果の出るカイゼン提案書がお見せできるというわけです。
種明かしをしてしまいましたけど・・・
「2:8の法則」って、聞いてみるとなるほどなぁと思えるし、実際にこれまでの経験で思い当たることもたくさんありますよね。
そして、さっそくこの法則にしたがって、うちの現場カイゼンをやってみよう!
と思う方も多いかもしれません。
でも、ちょっと待ってください。
この2割の重要な問題を特定すること、つまり「この現場のボトルネックは何か!?」を見つけるのって、どうやったらいいと思いますか?
意外と難しいと思いませんか?
実は、これにはちょっとしたコツがあるのです。
今回はこのコツを皆さんにご披露しちゃいますね。
私たちが皆さんの現場を訪問して、「この現場のボトルネックは何か!?」を考えるとき、私たちが最も注目するのは、
「ヒト・モノ・カネの滞留しているところ探す」
ことなのです。
少し具体的に説明しますね。
(1)ヒトの滞留
生産ラインや物流の現場で、工数がいっぱいかかっているところってありますよね。
なんかヒトがいっぱいいるなぁというところです。
ここには何かの問題が起きていることが多いです!
特に現場で起こっている問題に対して、ヒトを増やすことで解決しようとする傾向がありますよね。
なので、ここに人為的なミスが起こりやすいですし、ボトルネックになっていることが多いんです。
(2)モノの滞留
現場を見渡したときに、なんかモノがいっぱい置いてあるところってありませんか?
倉庫にはモノが置いてあるのが当たり前ですが、それでも多すぎるんじゃないかとか、生産ライン上でも仕掛品が山積みになっているとか、そういうことってよくありますよね。
つまり、不必要なモノが不適切なところに置かれていないか?をチェックすることで、ボトルネックが見つかるかもしれません。
(3)カネの滞留
カネが滞留しているかどうかって、なかなか見えにくいんですけど、これを設備投資って言いかえるとわかりやすいかもしれませんね。
適切な設備投資を行っているか?というのは重要なチェックポイントです。
特に「安物買いの銭失い」なんて言葉もありますから、そこがボトルネックになっていないか考えることは大切です。
以上、「この現場のボトルネックは何か!?」を見つけるコツをご披露しましたが、ヒト・モノ・カネは経営資源の大切な要素ですよね。
ぜひ、このコツを使って、皆さんの現場のボトルネックを見つけてみてください!!
2割の問題を特定してカイゼンすれば、8割をカイゼンしたのと同じですからね!
もし、
うちのボトルネックがよくわからないんだけど・・・・・・・
なんだか毎日不良がでる。
とにかく色々忙しい・・・・
でも問題解決できていない・・・・
なんてという方がいらっしゃいましたら、当研究会ウェブサイト(http://china.a-solsh.com/case.html)では過去のカイゼン事例も紹介していますので、ご覧下さい。
ではまた!
